2025-11-20
舞台『ブルーロック -EPISODE 凪-』公開ゲネプロ&取材会オフィシャルレポート到着
舞台『ブルーロック -EPISODE 凪-』が11月20日に東京ドームシティ シアターGロッソにて開幕。初日に先立ち、公開ゲネプロと取材会がおこなわれた。本作は、「別冊少年マガジン」(講談社)で連載されていた『ブルーロック -EPISODE 凪-』の舞台化作品。
公開ゲネプロ&取材会オフィシャルレポートをご紹介します。
エゴイストFW育成サッカー漫画『ブルーロック』の公式スピンオフとして、原作者・金城宗幸氏が自ら手がけた“もうひとつの青い監獄(ブルーロック)”を描く。天才・凪誠士郎を主人公に、彼の視点から描かれる新たな物語は、2023年5月にスタートした舞台版『ブルーロック』シリーズの最新作にあたる。全国から選ばれた300人の高校生フォワードたちが、“青い監獄(ブルーロック)”で試練に挑み、W杯優勝を目指す日本最強のストライカーを育てる――。その中で、凪が見せる才能と成長が今回の物語の核となっている。
【オフィシャルレポート】

劇場に入ってまず驚くのは、そのセット組みだ。シアターGロッソの高低差と空間を存分に生かした2段と頭上の通路、合わせて3段組になっている。
時間軸的に4th STAGEの芝のピッチから"青い監獄"(ブルーロック)内に戻ったことが分かるように、緑の面は無く、無機質な空間に。また、大きな特徴として八百屋(傾斜のある舞台床)をはるかに通り越した滑り台にも近いスロープが設置され、2段目にはパルクールのようなセットも見える。
これまでのシリーズでも八百屋舞台を生かして臨場感と迫力のある試合シーンが描かれていたが、これをどう使うのだろうとワクワクした気持ちになること間違いなしだ。
物語は、凪と玲王の出会いから丁寧に描かれる。これまで、めんどくさいと何事にも熱くなることなく生きてきた凪が、玲王に見つけられてサッカーを始めてどうやって急成長を遂げていくか。本編『ブルーロック』と舞台版のシーンやセリフを思い起こさせる展開と、ここは外してほしくないという大事なシーンはきっちりと丁寧に押さえつつもテンポよく話は進んでいく。
原作8巻ものボリュームをぎゅっと詰めながらも、ダイジェスト感の無い丁寧なストーリー展開を作り上げている脚本と演出は、舞台『ブルーロック』シリーズでも脚本と演出を担当している伊勢直弘。凪と玲王、2人の関係性の構築とすれ違い、変化、それぞれの成長などが伝わってくる。
「関係性」で特に注目してほしいのは、凪と玲王のコンビに対して存在し、比較される潔 世一・蜂楽 廻、烏 旅人・乙夜影汰の2コンビ。この2組のコンビと出会った凪が、自分と玲王の関係性とあり方を振り返っていく様をぜひ見てほしい。
試合シーンでは、前述のスロープと、鉄棒などを使ったパルクールのセットが大活躍する。これらを使い、人間が自分の力だけで走る、飛ぶだけでは通常できない動きとスピード感の表現が可能になっている。シリーズを通して進化してきた映像、特殊効果、音響の効果もかけ合わさって生まれる2次元的な表現に、漫画やアニメの世界が目の前に現れた気持ちになる。
席も段差の大きいシアターGロッソらしく、床面やスロープ、3段目などに投影された点差やモノローグなどが見えやすい作りになっている。
丁寧な脚本で描かれる凪と玲王を演じるのは、舞台『ブルーロック』シリーズから同役を続投する佐藤たかみちと菊池修司。
佐藤は、めんどくさいが服を着て歩いているような凪の成長する様を見事に演じ切っている。序盤では表情から始まり全てのオーラが「めんどくさい」色をしていた凪が、さまざまな人や出来事と出会い、急激に変わっていく様に息をのむ。佐藤がもともと持つ"2次元"色に、それを身体的に体現するアクションが合わさり、天才・凪誠士郎が実際にいたらこういう動きをするのだろう、と感じさせてくれる。



















