2025-10-03
三島由紀夫生誕百周年記念二作品同時公演 わが友ヒットラー×朗読劇 近代能楽集2025年12月に新国立劇場 小劇場上演



2025 年 12 月 11 日(木)~12 月 21 日(日)
新国立劇場 小劇場
作:三島由紀夫 演出:松森望宏
の度、三島由紀夫生誕百周年を記念して、三島由紀夫の名作『わが友ヒットラー』をストレートプレイで、『近代能楽集』を朗読劇にて同時上演いたします。
『わが友ヒットラー』は、2022年に読売演劇大賞・上半期作品賞ベスト 5 に選出され、三島作品の持つ硬質なテーマを現代的な視点で再解釈した松森望宏の演出は、観客に深い印象を与え、三島文学の持つ力強さと普遍性を鮮烈に打ち出しました。今回は新たな出演者を迎え、更に深い人間洞察を加えて、どのように演出をするか注目が集まります。
出演は、アドルフ・ヒットラー役に前回から続投の谷佳樹、ヒットラーの盟友エルンスト・レーム役に今回初参加の小松準弥、ヒットラーと対立するグレゴール・シュトラッサー役に同じく初参加の小西成弥、 そしてドイツを代表する資本家のグスタフ・クルップ役に前回も出演の森田順平と個性豊かな俳優が集結しました。
そして更に、三島の描く独自の美学と痛烈な人間の情熱を伝えるべく、『わが友ヒットラー』に加え、『近代能楽集』より、戦後の日本で心の再生を求める青年を描いた「弱法師」、老いと愛、孤独と虚無の間で揺れる女性を見事に浮き彫りにした「卒塔婆小町」、そして狂気と愛、欲望と理性の葛藤を抱える女性像を強烈に表現した「班女」の三作品を、声のみで想像力をかきたてる朗読劇という形でお届けします。
『近代能楽集』は、木村来士、高橋ひとみ、小宮有紗、長谷川初範、円地晶子、塚本幸男、梶原岳人、蒼井翔太、神尾晋一郎、市川蒼、中村繪里子、薮島朱音、小泉萌香、月音こな等、豪華俳優、声優陣が回替わりで出演します。
三島由紀夫の魅力は、その作品に込められた鋭い洞察と人間への深い愛情です。彼はただ人物を描くのではなく、その人物が抱える痛み、喜び、葛藤を極限まで表現し、観客に深い感動を与えます。生誕百周年という記念すべき年の最後に、その世界に触れることで、お客様は人間の本質について再考し、深い感銘を受けることができるでしょう。ご期待ください。
【作品概要】
『わが友ヒットラー』
『わが友ヒットラー』は、1934 年にナチス党内で発生した「長いナイフの夜」を題材に、権力闘争と友情の崩壊を描いています。主人公アドルフ・ヒットラーは、突撃隊(SA)の指導者エルンスト・レームと旧友でありながら、党内での権力維持のために彼を粛清しなければならない立場に追い込まれます。
レームの革命的な改革姿勢がヒットラーの政治的立場を脅かし、最終的に彼は裏切られ、命を落とします。三島は、独裁者の孤独、政治における友情の脆さ、そして革命の必然的な崩壊を鋭く描き出しています。

