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赤塚不二夫生誕90周年記念公演『赤塚不二夫スクラップブック』稽古場インタビュー!谷佳樹さん×森田桐矢さんが語る「不条理劇」の世界
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2025-04-13

赤塚不二夫生誕90周年記念公演『赤塚不二夫スクラップブック』稽古場インタビュー!谷佳樹さん×森田桐矢さんが語る「不条理劇」の世界

赤塚不二夫生誕90周年記念公演『赤塚不二夫スクラップブック』が2025年4月15日(火)〜4月20日(日)にCBGKシブゲキ!!にて上演されます。今回は稽古場を訪れ、本作に出演される谷佳樹さん、森田桐矢さんにインタビューを実施。「不条理劇」と呼ばれる本作の魅力に迫ります。

『赤塚不二夫スクラップブック』とは?
小堺一機のバカボンのパパとROLLY扮するイヤミを筆頭に、各分野で活躍する今をときめく若手役者たち、井出卓也、日向野祥、設楽銀河、小波津亜廉、和合真一、谷佳樹、森田桐矢、結城伽寿也、高本学、牧田一成、弦間哲心、小辻庵が、バカボン、おそ松くん、チビ太、ハタ坊、レレレのおじさん、目ん玉つながりのおまわりさんなどの赤塚キャラたちに扮して歌って踊って大暴れ!

実はあまり詳細が発表されていない今作。それぞれの演じるキャラクターやどんな作品なのか教えてください!。

谷さん(以下敬称略)「赤塚不二夫さんが90周年ということで、今まで舞台化するのは難しい「4コマ漫画」の世界を切り抜いたような、挑戦する作品となります。赤塚不二夫作品に出てくるいろんなキャラクターを、僕たちがいろんな人物になって演じているのですが、自分たちもよく分かっていないんです(笑)でもそれが赤塚さんの世界観に合っているのかなと思っています。」

森田さん(以下敬称略)「台本上ではメインキャラクターがおそ松の6人だけど、実際におそ松として演じる時間は台詞も含めて一番少ないです。ダンスだったり要所で演じてはいるんですが、みんなバカボンやハタ坊、編集者だったり別役も同時進行で演じています。本編的にもオムニバス形式で短編で話が進んでいくので、自分が短編ごとに役割を持ったキャラクターを演じている感じです。」

ーー今までの出演作品の中でも、自分が演じるキャラクター数がすごい多いっていう感じですか?

森田「多いですね!僕が演じている4役なんですが、一作品でこれだけのキャラクターを演じることはあまりないですね。」

この作品の台本を初めて読んだときの印象を教えてください。

谷「170ページある!」

森田「あった!その印象(笑)」

谷「え?ってなって、何かの間違いだと思ったんですけど、間違いではなかったという。台本はタイトルから想像してた印象や温度感とはいい意味で真逆でした。赤塚ワールドのバカボンとか、親しみがある優しい印象とは違って、舐めてかかったら絶対ダメだと思いました。早めに台本をもらったんですが、一回パッと見て一度閉じました。」

ーー今見ることはできないと(笑)

谷「シンプルに現実逃避しました。」

森田「内容も噛み砕くのが難しい作品です、今もまだ上手くできてはないんですけど。冒頭で説明もあるんですが「不条理劇」という、赤塚不二夫の不条理部分をフィーチャーしてオムにバス作品が進んでいくんですけど、赤塚不二夫作品が世に出た頃と今は、方向性が本当に違うんですよね。私は赤塚不二夫作品を知らなくて育ってきたんですが、この作品で初めて触れて、当時爆発的に人気があって国を代表する作家になったその時代背景と今との乖離というか。現在では全くない作品に驚きました。」

谷「後、中身が尖りまくっている。脚本的にもコンプラとは?となるような内容なのが、その時代に添っていていいなと思いました。」

森田「本当にこの時代だからできたことが、詰め込まれていますね。」

ーー実は今回採用されなかった、もっと攻めた内容のお話もあったそうですが、そちらは流石にNGになったそうです。ギリギリセーフな内容をぜひ楽しんで頂きたいですね。

実際に稽古が始まってみての印象は?

谷「台本を覚えてるじゃないですか。その作業が難しくて苦戦しています。」

ーーこんなにたくさんの舞台に出ていらっしゃるお二人がですか?

谷「やばい、台詞入らないってなって。」

森田「今の時点で入りきってないの、生まれて初めてかも(笑)」

谷「台詞も覚え方って色んなタイプの人がいるんですよ。事前にもう覚えている人、稽古で会話をしながら覚えていく人とか。僕半年ぶりの舞台なんですけど、人って半年でこんなに劣化するって思ったぐらい。」

大爆笑する森田さんも、同様だったそうです。

谷「台詞量もそんなに多くないんですよ。でもなんでこんなに入らないんだって。稽古入る前に、少し時間あったので1、2時間カフェで台本読むんですが、入ってるよな、俺ってなってました。」

ーーお二人ともその現象っていうのもすごいですね。

森田「結構今回は、みんなそうですね。やっぱり今回は普段出演している作品と違って、物語が起承転結ではないんです。普段は物語の流れに添って台詞を覚えていくんですが、今回は物語が脱線して脱線して進んでいくので、ワードで覚えていくしかないのが苦労しているところだと思います。」

ーーその苦労されたところも観劇される方には見て欲しいですね!

森田「苦労してるけど、一回きりしか見ないお客様もいらっしゃるので、どれだけ伝えられるのかなっていうのが今の課題ですね。ね、谷くん?」

谷「昨日帰りながら、これ見たお客さんってどういう感想になるんだろうなって。ただ何かやばいもの見せられて終わったなのか、これが不条理劇の赤塚ワールドなんだと受け取るのか。面白いよね?置いてきぼりにしたらいいのかなていう話になって。でもなんか面白かったよねとか、後からじわじわと想うのかなとか。僕らは演者なので観る側の印象がちょっとわからないですよね。ただ、そんな風に残ったら面白いよねって話をして楽しかったんですよね。」

ーーぜひ観劇の感想を、SNSにあげて欲しいですね!

今回、AチームとBチームの2つのチームがありますが、それぞれの雰囲気やカラーに違いはありますか? 

森田「全然違うよね?いや、全然違うこともないのか。というのも人間的な部分でいうと全然違うと思うんですが、お芝居的な部分だと、お客さんが見る部分ではあまり大きな違いはないのかなっていう最近の稽古やってる印象です。大体Wキャストって稽古が別々だったりするんです。でも今回は常に稽古にどっちのチームもいて、Aチームで良かった点を次にBチームも同じようにやってという同時進行で稽古しているので、大きな違いは生まれないと思います。」

ーーそれも新しいですね!

森田「そうですね。なんならゲネプロで初めて相手のチームを観るということもあるので。今回それがビックリしました。」

舞台ならではの“生の面白さ”を感じる瞬間は?

ーー少し話は変わりまして、今作に対してに関してでも、役者さんが舞台ならではの“生の面白さ”を感じる瞬間を教えて欲しいです。

谷「今作に対してだと、アドリブがたくさんあるのかなって思うじゃないですか、意外となくて。台本に沿った演出をつけて頂いていて、日替わりとかはないです。」

森田「僕もめちゃくちゃやってますけど、すべて台本通りです(笑)ふざけている訳ではありません。これは絶対に伝えたい!」

谷「僕たちが全力でこの世界を演じているんですよっていうのが伝わると、またより面白くなるのかなと。映像だとまた違ったものになると思うんです。やっぱり生で見る息遣い、息の切れ方というか、ああこいつ全力でやってても、それが俺たちが苦しければ苦しいほど、お客さんも面白いと思うので、そこを目指しています。」

森田「生の舞台の醍醐味ですね。映像では見られない、この作品を通して感じられると思います。」

ーー最後に読んでくださる皆さんに、一言お願いします。

谷「2チーム分かれてますけれども、両方ともすごく楽しめる作品ですし、大先輩小堺さんをはじめ、一丸となって頑張っています。楽しいを全力で味わえる作品なので、ぜひ劇場で楽しんでいただけたらと思います。」

森田「赤塚不二夫生誕90周年になるということで。赤塚ワールドって当時を知らなかった人が見ると、今の時代と感覚が違うことに驚かされたりするかもしれないし。もしかしたら懐かしいと思う部分もあるかもしれない。

改めてこのタイミングで皆さんに今の世間のノーマルな部分がどう変わって、どんな風に今になってきたかみたいな部分も、もしかしたらこれを見ることで伝わったらいいのかな。日本を代表する赤塚不二夫の世界を楽しんでいただけたらと思います。」

脚本/演出:髙平哲郎さんから、谷さん、森田さんへのコメント
二人とも台詞も早く入れてきてくれて、各チームのお休みしている人のカバーもしてくれて、芝居の勘もいいし、すぐ役どころを掴んでくれて頼もしいです。

稽古にも少しお邪魔させていただきました!

この日は通し稽古で、歌やダンスを交えながら4コマ漫画のようにシーンごとにコロコロ切り替わっていく様子を拝見。出演キャラクターもどんどん変わるため、キャストの皆さんは大忙しの様子でした。

インタビューでお伺いしたように、現代では少し違和感を覚える表現もありますが、赤塚不二夫ワールドならではの魅力が詰まった舞台。懐かしさを感じる方も多いのではないでしょうか。ぜひ劇場で直接その世界観をお楽しみください!

リピーターチケットの発売も決定!

観劇された当日に限り、次回のチケットを1000円引で購入できるリピーターチケットの発売が決定!S・A席で座席も選択可能です。詳細は公式Xをご確認ください。

公式X▼
https://x.com/akatsukaSB2025

舞台「赤塚不二夫 スクラップブック」

2025/04/15(火) – 2025/04/20(日)

【公演日程】
4月15日(火)TEAM A 19:00~
4月16日(水)TEAM A 14:00~ / 19:00~
4月17日(木)TEAM B 19:00~
4月18日(金)TEAM B 19:00~
4月19日(土)TEAM A 14:00~ / TEAM B 19:00~
4月20日(日)TEAM B 14:00~

【会場】
CBGKシブゲキ!!

【チケット】
カンフェティ
https://www.confetti-web.com/events/6159

【舞台「赤塚不二夫 スクラップブック」公式X】