舞台「4月1日」【ゲネプロレポート】

2024年10月5日から浅草九劇場で上演される、舞台「4月1日」の公開ゲネプロレポートをお届けします。
※ネタバレが気になる方は観劇後ご覧ください。

山田ジェームス武初演出！4月１日に5人が見たものは？

今作は山田ジェームス武さん初演出・福島徹彦さんが脚本を手がける、1シチュエーションストーリーとなっています。

神田役　山田ジェームス武さん
灰原役　矢田悠祐さん
氷川役　白柏寿大さん
陣内役　大野紘幸さん
新谷役　小沼将大さん
日替わりゲストで山本涼介さん、北乃颯希さん、深澤大河さんが出演。ゲネプロでは山本涼介さんが出演されました。

神田が経営するバーに、偶然居合わせた4人の男たち。

一人は弾き語りの仕事を失い、一人はプロポーズを断られ、一人は会社をクビになり、一人は家電が壊れてしまい……。彼らは次々と、今日起きた不幸話を語り始めます。

4人にはサッカー好きという共通点がありました。バーにはサッカー雑誌が置かれており、その一面には「梅花和令（バイカカズノリ）」という選手が掲載されていました。

5年前、日本中が注目していた梅花和令は、痴漢容疑をかけられた過去があります。神田は4人に「本当に梅花選手が痴漢を行ったのか？」と問いかけ、あるものを見せます。

討論が進むうちに、次々と新たな情報が明かされ……果たしてその結論とは？

本作には、共演経験豊富なキャストたちによる絶妙なやりとりが随所にちりばめられており、思わずクスっと笑ってしまうシーンも満載です。さらに、本作は考察を楽しめるストーリーです。物語が始まったその瞬間から、一瞬たりとも目を離せません！

フォトセッション＆キャストコメント

ーー初演出作品の初日を迎える気持ちをお聞かせください。

山田さん「すごい楽しみだったんですけど、蓋を開けたらこんなにしんどいんだって（笑）今まで関わってきた演出家さんたちも色々やってくれていたんだなって思います。今後の舞台に生かしていきたいですし、また演出にも今後挑戦する機会があればしていきたいと思っています。」

ーー今まで役者としてお付き合いがあった、山田ジェームス武さん初演出舞台に出演が決まったときの気持ちをお聞かせください。

小沼さん「役者仲間ではありますが、今回は演出家としての立ち位置なので、しっかり右を指されたら右を向こうという気持ちでやってあげたいなというのと、いろいろ経験してきたからだと思うんですけど、熱心にここをこうした方がいいと伝えてくれるタイミング、ポイントとかがあって、すごく僕も勉強になったし、すごく微笑ましく見えて、成功させてあげたいなと思いました。」

白柏さん「緊張と嬉しさ同時でした。というのもジェイ君が初演出であること、大切な役者仲間や先輩の初めての演出舞台というプレッシャーを自分も一緒に担いたいなと、勝手に担っていたつもりで。その緊張もあったんですけど、稽古が始まって初日のジェイ君が演出家であることに違和感がなくて。すごい安心してついていってるなって思って、気が付いたら今日を迎えた感じです！」

矢田さん「決まった時はもう単純に楽しみしかなくて。というのも他の作品で共演した時によく芝居の話をしていましたし、いざ演出するとき演出卓に入るわけなんですけど、役者の席じゃなくて、それが違和感がなくて。それも他の舞台で、若い役者さんにこうしてみたらと話していたところを自分も見てたんで、あんまり違和感はないなというのがあったんですけど。あとは白柏と一緒で、やっぱり初めての演出の舞台というのは成功させてあげたいというのはあります。なのでできることは全部手伝ってやれるといいなと思って、ようやく出した初日なのでこれからお客様にどうゆう風に届くのがめっちゃ楽しみです。」

大野さん「今回はじめましてなんですけれども、本当に休憩時間もないぐらい常に動いてらっしゃってジェイさん。すごく芝居に対してもめちゃくちゃ熱い方でしたし、いろんなことを勉強させてもらって、そして初演出の舞台で一緒に出演させていただけることがすごく光栄でしたし、この舞台を成功させて頑張りたいなと感謝しています。」

山本さん「お話をもらった時に、ジェイ君が初演出するというのを聞いて『面白そうですね、出ます！』みたいな感じで決めたんですけど。僕はそんな稽古日数もなく、3時間ぐらいなんですけど（笑）本当にジェイ君もプレーヤーなので、こっちの気持ちもわかってくれて的確にこうしてほしいっていうのを伝えてくれるので、本当に助かりました！」

ーー作品の注目ポイントを教えて下さい！

山田さん「内容的に考察的な部分もあるんですけども。シンプルにキャストが仲いいので、仲いいからこそ生まれる距離感とかテンポ感もきっとあると思うので、そこはやっぱり初めて一緒に共演する人とだけじゃ作れないような空気感だったなって、仕上がってからすごく思いました。それぞれ個性があるので、そこがより噛み合ったらより面白い作品になるんじゃないかなって楽しみなので、初日からも頑張りたいと思います！」